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大腸にできる潰瘍;クローン病とは

2012/11/22

「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、もう皆さんご存知ですね?
(参照)胃十二指腸潰瘍とは

・・・実は、胃だけでなく大腸にも、(主に肛門近くや直腸)潰瘍はできるのです。
今日はその大腸に出来る潰瘍の原因の一つ、「クローン病」について書きたいと思います。

「クローン病」とは・・・
クローン病は、口腔から肛門までの全消化管に潰瘍ができる病気です。症状の再燃と緩解を繰り返す、慢性炎症性腸疾患(IBD)です。原因不明の非特異的肉芽種性(ちょっと難しいでしょうか?)の炎症性腸疾患であり、厚生労働省より特定疾患に指定されています。若年者(10歳代後半~20歳代)に多く、消化管のどこにでもおこりうるのですが、好発部位は回盲部です。

遺伝的因子、環境因子(ウイルスや細菌などの微生物感染、腸内細菌叢の変化、食餌性抗原など)などが複雑に関与し、免疫系の異常反応が生じていると考えられていますが、いまだはっきりとした原因は解明されていない病気です。

<症状>
発熱・腹痛・下痢・体重減少などです。血便はまれです。
また腹部症状はなくとも、肛門病変部(痔ろうや肛門周囲膿瘍など)がきっかけで発症が確認されることがあります。症状が慢性化すると、炎症のために腸管が狭くなったりします(狭窄)。また、炎症が進むと、消化管壁の全層に(粘膜のかなり深いところまで)達し、腸管と腸管どうしや腸管と他臓器の間で行き来できるようになってしまう瘻孔ができたりします(穿通・瘻孔化)。

<内視鏡検査所見>

アフタ:腸の粘膜にできた口内炎のような浅い潰瘍(びらん)で、クローン病の初期に多くみられます。クローン病ではアフタが縦列に多発します。


縦走潰瘍:腸の縦方向にできる潰瘍です。通常、腸間膜付着側に存在していることが多くあります。
これがクローン病の典型的な所見です。


敷石像:石を敷いているようにみえることからこう呼ばれています。
欧州によくあるような石畳のようです。

これらの病変が、とびとび(skip lesion)に出現します。大多数は小腸や大腸または両方に縦走潰瘍や敷石像などの病変をもっています。

<病理診断>

腸結核に比べると、白っぽくみえるはっきりと丸い空洞のような形をしている組織(乾酪壊死組織)はなく、どちらかというと境界は不明瞭でかたちが小さいのがわかりますか??