経鼻内視鏡.jP
医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック監修
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ららぽ-と横浜クリニックのスタッフ記事 「Wing」その1

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2015/03/22

ららぽ-と横浜クリニックには「Wing」と呼ばれるポジションがあります(そのまま「ウィング」と読みます)。
胃腸科や肛門科のみならず、内科や皮膚科など、様々な科目を標榜する当院の性質上、連日様々な患者様が訪れることとなりますが(故に待合室を一見しただけでは「誰がどの科目の診療を目的として訪れたのかが分からない」というのが当院の特徴の一つでもあります)、当然、勤務するスタッフにとってはその分だけ様々な役割が求められます。採血や点滴をしたり、診察室で介助に当たったり、検査や手術に関しての各種説明を行ったり……等々。
今回紹介するWingというポジションは「検査や手術に密接に関わるポジション」と言えます。

その主な仕事は、検査で使用した内視鏡(カメラ)の洗浄です。

ご存じの方も多いとは思いますが、当院は内視鏡検査の件数が非常に多いクリニックです。これが意味するところは勿論、「内視鏡検査の数だけカメラを洗浄しなければならない」ということです。言うまでもないことですが、カメラは検査に使用する物なので、まさかそのまま使い回すわけにはいきません。当院では「胃」と「大腸」の内視鏡検査を行っているため、大きく分けて2種類のカメラを使い分けていることになりますが、これらのカメラを洗浄し、次の検査に合わせてセットするところまでがWingの仕事です。
連日何十件という数の検査が行われていますから、Wingにとって最も携わる時間の長い内視鏡の洗浄は「Wingの代名詞」と表現しても過言ではありません(それほど印象的な光景なのです)。

内視鏡検査について触れましたが、「日帰り手術」も忘れてはならない当院の強みです。
やはりこちらも検査と同様、器具を使い回すことは出来ません。メスなど、使い捨てのものもありますが、手術用の器具の多くは洗浄後に特殊な機械を使って「滅菌」することで、安全に次の手術に使用出来るようにしています(※滅菌とは、簡単に言えば細菌などの微生物を完全に殺すことです)。
手術は検査の間隙を縫うようにして行われているため、器具の洗浄が遅れて検査に支障を来すといったことがないように、Wingには適切なタイミングでの洗浄が求められます。

ここまで述べた通り、Wingとは、主に「器具洗浄係」なのです。……なのですが、それは飽くまでメインのお仕事であり、それが全てではありません。
各検査には安全のために定められた体勢があり、患者様の体が動いてしまわぬよう、常に気を配る必要があります。検査室に入るスタッフはWingだけではありませんが、事故防止のためにも、正しい体勢を取れるように、Wingはなるべく患者様の近くで手を添えられる状態を保つことが大切です。
手術に関して言えば、いざオペが始まった際に、「その術式に沿った器具を医師に順序良く手渡していく」というのもWingの仕事です。手術のやり方や道具は病気によって異なりますので、次に使う器具を正しく、そして素早く渡していく必要があります。
冒頭で、Wingについて「検査や手術に密接に関わるポジション」と述べたのはこうした理由なのです。

これ以外にも器具の準備や片付けに始まり、検査や手術が落ち着いた時には内視鏡室や洗い場を離れ他のポジションに回ってお手伝いをしたりと、とても全部は紹介しきれませんが、少しでも患者様の力になれるように私達Wingは寸暇を惜しんで毎日躍動しています。

さて、当院独自のポジション「Wing」に関する短期集中連載の第一弾はここまでです。残念ながら患者様と直接顔を突き合わせる機会は少ないかも知れませんが、「こんな人達もいるのネ」と是非覚えてやってくださいね。
お話はまた次回に続きます。