経鼻内視鏡ブログ

2011年12月25日 日曜日

胃液vs.膵液

ある日、友人に質問されました・・・「胃液と膵液とどちらが強力なの?」

胃液と膵液と「強さ」で比較することは不可能です。
働きがかなり異なるからです。


胃液は、胃壁中にある胃腺から一日に1.5リットル分泌される消化液です。
胃液は通常、無色透明でやや粘り気のある酸性の液で、その分泌には神経やホルモンが関係しているといわれています。

胃酸には塩酸と酸性条件下で活性化する蛋白分解酵素(ペプシン)が含まれ、これによりたんぱく質を分解して小腸での吸収を助けます。
また、細菌やウィルスを殺菌したり、一部の有害物質を分解したりすることにより、菌から身を守る生体防御の役割も果たします。例えば、コレラ菌は胃酸によってほとんどが死滅するので大量の菌が入らない限り感染は起こりません。ほとんどの細菌は、胃液によって殺菌されますが、なかには胃酸に強く少ない菌(100個以下)でも感染するものもあります。また、ヘリコバクター・ピロリ菌は胃酸を中和して胃の内部で生息すると言われています。
(参照)「ピロリ菌とは」


膵液は、膵臓で作られて外分泌腺から一日に1リットル分泌される分泌される消化液です。
膵液は、肝臓~総胆管から流れてくる胆汁と合流して活性化され、十二指腸に流れます。
この時、胃液の酸性を中和する働きもあります。
膵液は三大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂肪)の全てを消化できるとされています。



・・・で、どっちが強いのでしょうか。

私は、しつこい脂肪を分解できる点で「膵液」と答えてしまいそうですが、同僚の医師に聞いたところ、あっさり「胃液」と答えられました。
強い酸性(pH2程度)だからだそうです。

結局、イメージで答えるしかない質問ですね。


投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック