経鼻内視鏡ブログ

2012年6月25日 月曜日

神経性胃炎について

皆さんは“神経性胃炎”をご存知ですか?
神経性胃炎とは、胃の内視鏡検査を受けても異常がないのに胃の機能が低下し慢性的に胃の不快感や痛みが続いてしまう疾患の総称のことをいいます。“名前は聞いたことはあるけど、一体どんな状態のことだろう?”なんて思う人もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は“何故神経性胃炎は起きるのか”または“どんな症状なのか”などについてお話していきたいと思います。

●神経性胃炎の原因
まずは原因についてですが神経性胃炎はストレスが関与していることが考えられています。ストレスを感じると、胃の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れ食物を運ぶためのぜん動運動が正常に行われなくなるため胃の不調を訴えるようになります。また、胃酸が増加するので胸焼けするようになり食欲不振や不眠などの症状も起こります。

●神経性胃炎の症状
症状としては胃の痛み・胸焼け・胃もたれ・吐き気・食欲不振などです・・・これは胃炎と同様の症状となります。
では胃炎と神経性胃炎はどう違うのでしょうか?
胃炎は胃の粘膜に炎症が起きることで胃の痛みや不調をきたします。それに対し、神経性胃炎はバリウム検査や胃内視鏡検査などの検査をしても異常所見がありません。何故、神経性胃炎は胃に異常所見がないのに胃炎と同様の症状が起きるのでしょうか??不思議ですね。
その理由は、ストレスによって胃の働きが悪くなるために胃の痛みや不快感、はたまた食欲不振などの症状が起きると考えられています。胃は食べ物を消化するために胃はぜん動運動を行っていますが、このぜん動運動をコントロールしているのは自律神経です。ストレスが過剰に(または長期的に)かかると自律神経が乱れ、胃のぜん動運動が通常通りできなくなり食べ物を上手く消化できなくなってしまうという訳です。

●神経性胃炎の治療方法または改善方法
神経性胃炎の治療方法としては、胃の痛み・胃もたれ・胸焼けなどを改善するために消化剤や制酸剤・健胃剤などの薬の服用をしますが、原因である精神面の問題を解決し自律神経を整えなければ症状は良くなりません。場合によっては精神安定剤を処方されることもあります。改善方法としては、ストレスを解消すること・ストレスの原因を少しでも取り除くこと・生活習慣や食生活を見直すことが何より大切なこととなります。

●神経性胃炎になりやすいタイプの人
生活習慣などによっては神経性胃炎になりやすい人とそうではない人と違いが出てきます。

*遅くまで仕事をする日が多くある人
*熱中する趣味がない人
*生活が不規則な人
*寝不足であることが多い人
*食べ過ぎや飲み過ぎが多い人
*消化の良い物をあまり食べない人

以上のような人がなりやすいと考えられています。職種や勤務形態、付き合いなどでなかなか変えるのは難しいとは思いますが可能な限りは少しでも改善していきたいものですね。

いかがですか?神経性胃炎について少しはご理解頂けたでしょうか?
胃炎と症状が非常によく似ているので、このような症状がある方はその違いを見過ごさないよう注意する必要があるかと思います。少しでも気になる方は早めに受診なさってくださいね。


投稿者 医療法人社団LYC ららぽーと横浜クリニック