経鼻内視鏡.jP
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胃ポリープ

胃ポリープとは

体の表面が「イボ」のように盛り上がった形状のものを、ポリープといいます。
これが胃にできると「胃ポリープ」と呼ばれます。
症状は全くないことがほとんどで、健診のバリウム検査などで初めて見つかることが多いようです。ポリープの形には、粘膜下腫瘍型(ねんまくかしゅようがた)、無茎型(むけいがた)、亜有茎型(あゆうけいがた)、有茎型(ゆうけいがた)の4つの型があります。

過形成性ポリープの組織はがんではありませんが、腺腫性ポリープの場合、盛り上がっている部分の細胞は、正常な細胞とは少し違った形をしています。がん細胞ではないのですが、将来がんになりやすい性質を持つ細胞だといわれています。
一般的に、胃炎を起こしている人は胃ポリープになりやすいようです。

胃ポリープとは

がんと胃ポリープの違い

「胃ポリープ」はほとんどの場合、がんではありません。

胃の粘膜の一部が盛り上がった状態になっているものを胃ポリープといいますが、一口にポリープといってもいろいろな種類があります。

一般に医師が「胃ポリープ」と診断する場合「過形成性ポリープ」「胃底腺ポリープ」という良性の疾患を指します。
胃ポリープの大部分を占めるこの良性の疾患は、がんになることがほとんどないので、心配することはありません。ただ、ごく少数ではありますが、がん細胞を含むもの、あるいは「腺腫(せんしゅ)」のように、将来がんになる可能性があるものもあります。したがって、ポリープが見つかったら、まずそれがどんなものかを検査します。

がんと胃ポリープの違い

それでも、がんではないかと心配な方へ

私たちの体の中では毎日、古い細胞が死に、新しい細胞が生まれるといったサイクル(新陳代謝)を繰り返しています。がんとは、この新陳代謝の過程で発生する異常な細胞のことです。

本来新陳代謝で新しく生まれる細胞は私たちがそれぞれ持っている遺伝子にしたがって作られるため、細胞が入れ替わっても問題なく体の機能を維持していくことができるのです。しかし、何らかの原因で設計図通りに作られず、悪い性質を持った細胞が生まれると、その細胞は「がん細胞」として私たちの体を蝕んでいきます。では、どうやって正常な細胞とがん細胞を見分けるのでしょうか?

医師が内視鏡検査を行った時にある程度肉眼で見分けはできますが、より完全な方法としては、ポリープの組織を内視鏡を使って切り取り、それを専門家が顕微鏡で調べればがん細胞かどうかがわかります。良性ポリープの場合、この細胞検査によってがんでないことがより明らかになります。

胃ポリープの治療は内視鏡切除

ポリープの大きさが1cm以下の小さなものなら、過形成性ポリープでも腺腫でも、治療しないでそのまま経過観察してもまず大丈夫です。腺腫の場合は定期的な検査の必要性はより高いと言えるでしょう。

胃ポリープのほとんどはがんでないとはいえ、一部のものはポリープから出血したり、がん化したりする可能性があります。そこで、2cm以上の大きい過形成性ポリープや一部の腺腫では、内視鏡でポリープを切除することもあります。また、急に大きくなったりするポリープも内視鏡治療の対象になります。

内視鏡を胃の中に入れたら、いよいよ内視鏡によるポリープの切除です。手際よくポリープを取り除いていきます。
内視鏡を用いた治療は、お腹を切ることなく胃のポリープを切除できるので、苦痛もありません。しかし、手術であることに変わりはありませんので、出血などの偶発症もあります。切除後は、医師の指示に従い、できるだけ安静を保って下さい。

胃ポリープの治療は内視鏡切除
胃ポリープの治療は内視鏡切除

胃のために普段から気をつけること

胃はデリケートな臓器です。ストレスを溜めないようにし、規則正しい生活習慣を心がけましょう。食事の際には胃に強い刺激を与える食べ物、特に香辛料をたくさん使った料理や、強いお酒などは控えたほうが良いでしょう。食物はよく噛み、胃に負担をかけない食生活がポイントです。
不思議に思うかもしれませんが、胃がんなどの重大な病気があっても全く症状がないことがほとんどです。そこで、特に治療をする必要がないと診断された方でも、できれば定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めします。

また、慢性胃炎のある人は胃ポリープになりやすいといわれています。胃酸分泌抑制薬などによって胃炎を治しておくことも、ポリープ発生の予防につながるでしょう。

胃のために普段から気をつけること