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慢性胃炎について

2012/02/21

皆さんは慢性胃炎とはどんな病気かご存知でしょうか?
慢性胃炎とは胃の粘膜が何らかの原因で傷付き、炎症を起こしている状態が持続的に繰り返される病態のことをいいます。以前は慢性胃炎とは長年に渡る刺激によって胃粘液に生じた変化で、その大部分は病気ではなく年を取ることによって変化してきたものだとされてきました。しかし近年ではピロリ菌によるものが大半であるという考えが主流になってきています。
吐き気・嘔吐・腹部膨満感・みぞおちの痛み・胸焼けなどの症状が現れ、連続的に繰り返される場合に慢性胃炎と診断されます。(胃炎になっても無症状という人も多くいます)

では、どのような機序で慢性胃炎になってしまうのでしょうか?
まず、ピロリ菌感染が原因で胃の粘膜の萎縮が生じて慢性胃炎になるケースがあります。
(参照)ピロリ菌とは


ピロリ菌感染で高度の萎縮が生じた胃粘膜

次に、環境要因で慢性胃炎になるケースがあります。
胃というのは食べ物を消化するために胃酸によって絶えず刺激を受けています。精神的ストレス・アルコールの飲みすぎ・暴飲暴食などで胃酸の分泌が過多になってしまい、胃壁を守っている粘膜が胃酸によって消化されて炎症をきたし、「びらん」というただれた状態を作ってしまいます(慢性胃炎)。軽度のびらんの場合は原因となったストレス等がなくなると時間とともに経過が良くなっていきますが、重度の胃炎の場合は胃壁が萎縮してしまい症状が慢性化してしまいます。

慢性胃炎の治療法としては、無症状の場合は特に投薬は行わずに経過観察のみとなりますが、症状がある場合は食事療法または薬物療法が必要となります。
不規則な生活やストレスの原因となるものを排除し、心身をリラックスさせることも胃の健康のためには大切なことですので日々の生活の中で心がけていきましょう。
(参照)急性胃炎・慢性胃炎とは